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全社統制は難しい?

 全社統制はその名の通り、全社レベルで適用される内部統制です。

 全社統制は、簡単に見えますが、個人的には難しいなと感じました。全社レベルの統制なので、統制が本当に正しいのか、目的に合っているのか、もっと深く見たほうがいいのか。そこの判断が必要になってきます。現金や固定資産みたいに、教科書に載っていない項目であることも難しく感じる要因です。

『ウェブサイトから情報を得ているか?』なんて、上場会社の統制としてはちょっと滑稽に思えますが、そんな話がたくさん出てきます。

 

 

 

上場会社の中でも規模の小さい会社や上場していない子会社だと、経理部の人数が2、3人くらいのところもあります。そうすると、そもそも統制がしっかり整備されていないところや、費用対効果で整備できないところもあります。そうすると、明確な基準がない全社統制は難しく感じてしまいます。

監査人の役割としては、間違っているところは間違っていると指摘したほうがいいのですが、監査法人側の都合で、時間がないからとうやむやにしてしまうこともあります。ただ、本当に重要なところは見逃さないので、リスクアプローチの観点からはこんなものかなとも思ってしまいます。

基準がなく、先輩すらよくわかっておらず、そんな中で自分の意見をしっかりと言わないといけない状況は、新人にとっては一番つらいのではないかと思います。